オブジェクティブコーチング | 思考と感情と客観性(認知モデル) | 田村洋一

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第2回 思考と感情と客観性(認知モデル)

 

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◆今月のテーマ◆
結果・価値・行動を聴き分ける

 

§ Journaling
Q1. お昼が終わった時、何が起こっていればいいですか?(Vision)
Q2. 今、この瞬間何が起こっていますか?(Reality)
Q3. 3時間後のVisionに辿り着くためには何が必要ですか?(Action)
2〜3分 2〜3人でシェア
ProcessとContextが大事
VisionとRealityが基本。Vision(志や未来)があればRealityは近づいていく。
OCは認知のメソッド。
Realityに対する執着が強いとなし崩し的に何も起こらなくなる。どちらとも大切。
シェア:手ぶらで立って目が合った人と挨拶し、Vision・Action・Realityのどれかを聴く

 

 

§ V・A・Rを聴き分ける
緊張構造はRobert Fritzが「どんなことにも構造がある」ことを発見し、体系化した。
◆用意された台詞を聴き、V・A・Rのどれに該当するかを判別する。

 

1. リアリティ、ビジョン、アクションを聞き分ける

 

今日は疲れたなあ。
早く寝よう。
明日も朝早いし。
仕事がなかなか終わらない。
これが終われば気分も晴れるだろう。
早く終わらせよう。
今日はよく晴れて気分がいい。
明日はいよいよ本番だ。
しっかり準備しておこう。
俺は頭の回転が遅い。
もう少し頭の回転が速ければいいのに。
ディベートでも学んで頭を鍛えようかな。
食べすぎで太りすぎた。
少し絶食してみよう。
やせたら昔の服も着られるわ。

 

2. 何か気づいたことはありますか。

 

Q. Rは当人の思い込みなのでは?
 → 真実であるかどうかは争っていない。額面通り受け取ることと、真実と受け取ることは異なる。
   e.g.) 「あの人は頭の回転が遅い」 ← StatementはRに対するもの
Aの中にVも入ってる。それは文脈によって決まる。
一つのAの中にVARが入れ子の構造になって入っている。
V
   V
↑  ↑   V
 /  / ↑
A  A  A
 \  \ ↑
↑  ↑   R
   R
R

 

Q. プロセスワークで言う所のEdge(Gremlin)を、Robert Fritzはどう考慮していたのか。
 → OCでは問題にFocusしない。
 頭を抑えられた状態から立とうとする時、どうするか。
 普通のやり方でできない時は普通じゃないやり方でやる。工夫する。
 Innovationは不可能なところから発生する。
Q. Vは認識しないと向かっていかないのか。
 → 認識しなくてもいいが、本当に分かると次に行くことが出来る。
 思わしくない方向へ動く時は、無意識の思い込みがあるかもしれない。
分かっていることと分かっていないことを知ることが大切。
Q. Clientの言ってることに価値付けをするのか。
 → 誰にとっての価値かを認識する。文脈は聴く側ではなくClientにある。

 

§ どのような結果に辿り着きたいかを聴く練習
V・A・R構造の中身を具体化させる
@ 結果(Result)を聴く。どうなって欲しいですか?どうなったらいいですか?
A 結果の価値(Value)を聴く。Resultに対してSo What? もしそうなったらどうなるのですか?
B 結果に繋がる行動(Action)を聴く。Now What? やる選択の他に、やらない選択もある。

 

 

§ Demo Session
Q. どうなって欲しいですか?
A. 霧が晴れて道が見えたらいいです。
Q. もし道が見えたとしたら?
A. 一歩踏み出せばいい。
Q. 踏み出すとは例えば?
A. 具体的に行動する。今はどっちに行ったらいいか分からない。
Q. その時何が起こって欲しいですか?
A. 当面の行く道が分かればいい。
Q. 手がかりがあったとしたら?
A. とりあえずそれをする。
Q. 今日はとりあえず何をしますか?
A. 霧が晴れればいいから霧が晴らすために何かをします。何が必要なのか探ります。
Tip:質問に対しストレートに応えが返って来ない時
→ イライラしたりガッカリしたりしない。よくある普通のこと。あくまでも話は聴き続ける。
  「分からない」という応えに対しては、「分かった時、何が起こったらいいですか?」と聴く。

ずっとRealityにいたがる人もいる(愚痴っぽい人)
→ 傾聴し、理解してから質問して結果、価値、行動を聴く。

 

§ 今月の課題
結果 価値 行動のトライアングルを
1.セルフで自問自答する
2.誰かとプラクティスする
必ずしも結果→価値→行動の順とは限らない。
行動→価値のパターンもあり得る。

 

思考と感情と客観性(認知モデル) | オブジェクティブコーチング | 田村洋一関連ページ

第1回 オブジェクティブコーチングとは何か
◆今月のテーマ◆ ・コーチングの全体像 ・成果を生み出すコーチングの構造 ・プロフェッショナルコーチの心得 ・参加メンバーのドリーム ・聞く稽古、観る稽古 ・今月の課題
第3回 オブジェクティブコーチングの目指すもの
◆今月のテーマ◆ Self Discovery / 自分(で・を)(再)発見 § ペアでこの3ヶ月の振り返り OCを学んでいくうちに既存の知識や身に着けた学びが相対化された →型(理論・セオリー・モデル・手本・見本)の中からエッセンスを見出して統合し、内在化していく 3Cの時間モデルにあるようにContractが無いと会話がうまくいかない。暗黙的でも非常に重要。
第4回 傾聴と質問 共感しないで話を聞く
◆今月のテーマ◆ 傾聴(Listen)と質問(Ask, Explore) § Focusを移動するexercise―Shadowingを使って―  方法:本の朗読を聴いた側から声に出して繰り返す  4つのfocusを意識して実践   @as is(そのまま)   Afeeling(雰囲気・感じ・vibration)   Bfacts(事実・内容)   C瞬間(この瞬間に起こっている事実・声のトーン・リズム・音階・etc...)
第5回 クライアントは誰か 人間関係のシステム
ビジョン・リアリティ・アクション、結果・価値・行動を聴くための白いキャンバスをクライアントの眼前に用意します。 少しだけ複雑なのは、エグゼクティブコーチングの場合は組織の利害関係者が多いので、彼らの話を聞き、多角的・全面的に情報収集しつつ関係性構築・改善をサポートすることです。 クライアントは誰なのか。もちろんコーチングを受けているエグゼクティブはクライアントです。しかしコーチングを依頼してきた依頼主もクライアントであり、企業組織が正式な契約上のクライアントであり、関係者もクライアントです。 エグゼクティブコーチングについては今後の道場で必要に応じてもっと紹介していきます。今月の稽古で咀嚼しきれなかった、消化できなかったという人は心配しないでください。まだまだこれからです。
第6回 オブジェクティブコーチングの成功の定義
◆この半年で学んだことを振りかえる ジャーナリング この半年間で学んだことは何か。 学んだことにはどんなインパクトがあったのか これから自分にとってどんな探求が必要か。自分に何が起こったらいいのか。 ◆コーチングはコミュニケーションの方法? 間違いではないがコミュニケーションの前に認知の方法である。考えること。問うこと。 問う→考える→認知が変わる→コミュニケーションが変わる オブジェクティブコーチングは上の問いを通じてクライントの「自己発見」と「自己変容」を助けること。 ジャーナリング @自分がコーチのとき、クライアントに何をもたらしたいか。 A自分がクライアントのとき、自分は何をつくりだしたいのか。 B@とAの答えをみて何に気がついたか。
第7回 メタスキル 技術や知識の下部構造
メタスキル みんなそれぞれがもったスキルや技を使えるようにするためのスキル→心のスキル化(心のあり方を技として使う) やり方−doing あり方−being 芝居の世界では当たり前に行われている。下手な芝居でなく、本当の芝居は心も入っている。本当の芝居は心もそこにあるから誰も嘘だと思わない。コーチングも基本的には同じように使える。
第8回 なぜコーチングが効果的なのか
★シャドウイングの稽古 1.そのまま聴く 2.意味のかたまりで聴く 3.絵で聴く 4.体感で聴く ・クライアントの言っていることがよくわからなくてもそれを()に入れてそのまま聴く。 ・全体像を受け取る。 ・オブジェクティブコーチングはアドバイスよりも自己発見を促すもの。クライアントの状況を全て理解できなくてもできる。 ・「結果、価値、行動」「ビジョンとリアリティ」クライアントは何を発見すれば次に行けるだろうかを考える。 傾聴→ 「判断」しない 「解釈」(make sence)しない 「分析」しない 判断するのはクライアントである。
第9回 プロフェッショナルなコーチングの条件
★プロフェッショナルなコーチングの条件 ジャーナリング ・プロフェッショナルとしてすべきことは何か? ・プロフェッショナルとしてあるまじきことは何か? グループでシェアして添削し合う 次のポイントでチェック ・プロとして必須のもの ・プロとしてあったらいいもの ・場合によるもの ・時間軸(契約、コーチング、完了) ポイントを絞って清書する
第10回 なぜクライアントはコーチングに投資するのか
◆コーチングにおいて考えるべき原則 究極的にはコーチがクライアントの話を完全に理解することはない。 コーチ→「Not Knowing(知らない)」ところから働きかけ続ける。 CLEAN LANGUAGE クリーン・ランゲージのスタンス 「クライアントを知る必要はない」「クライアントを知らないことこそいい」 逆に コーチ→「自分にはクライアントのことがわかっている」というスタンスでコーチングする人も多い。 このふたつのスタンス違いを知っておくことが大切。 ◆演習 クライアントがコーチ候補に事前面談 「あなたはどんなコーチングをするの?」 「他のコーチと何が違うの?」 「私の問題をコーチングで解決できるの?」
第11回 コントラクト・コーチングの稽古
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