緊張構造 structural tension@ | システム思考 | 田村洋一

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創り出す・structural tension

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今月のテーマ:創り出す・structural tension

 

 

▼structural tensionと創造
  ┃0.ペアを作り、2016年の人と2017年の人を決める
  ┃1.2016年の人が今年一年の出来事を四分間で話し、聴き手は絵で聞く
  ┃2.聴き手が1.を二分間でfeedbackする
  ┃3.2017年の人が来年一年の出来事を四分間で話し、聴き手は絵で聞く
  ┃4.聴き手が3.を二分間でfeedbackする
  <感想>
  ・昔はもっと未来に思いを馳せていたが、この歳になると・・・
  ・この歳になってやっと未来を思う人間になれた!
「絵で聞く」ことがcreation(創造)の鍵であるのはなぜでしょうか?
  ・絵はポンポンと先に湧き出る
  ・neutralに聴く、判断したり汚染したりしない
  ・思い描くと脳が実現しようとする
  ・【灯台】のようなもの。自分が灯台に近づく、灯台が自分を引っ張る
  ・絵に空白があると埋めようとする

 

factとfictionの間、realityとvisionとの間にはtensionがある。
Robert Fritzはこの構造をStructural tension(緊張構造、構造的緊張)と呼んだ。
tensionは解決に向かう。visionに近づくか、visionを見失うか。
visionとrealityの両方を押さえないと創造は起こらない。
成り行きまかせか、何も起こせないか、になる
Peter Sengeはこれをcreative tensionと呼んだが、必ずしもcreativeになるとは限らない。使い方しだい。Peterは工学系だったので"structural"の語を使えなかった。
structural tensionを使いこなすと物事の実現が早く楽にできる。
systems thinkingのcore conceptのひとつ。

 

Q.「○○したい」ではなく「誰か○○してくれないかなあ」というのもvisionですか?
realityとは異なるという意味ではyes。しかしtensionをあまり生まない、役に立たないvision。それはそのvisionがremedyでしかないから。そして普通はvisionだと思ってremedyを思い浮かべる人が多い、だからcoachやfacilitationの出番がある。
visionとrealityとの関係は、CLEANではoutcomeとproblemとの関係。
CLEANではそこに至る過程にremedyの段階を置いて、
problemには「そのとき何が起こる必要がありますか」でremedyへ、
remedyには「そのとき次に何が起こりますか」でoutcomeへと導く手段を整備している。
CLEANは(意図しているかどうかは分からないが)structural tensionを心の中に描かせることをやっている。metaphorをその梃子に使っている。

 

Q.認知的不協和とはどう違うのか
認知的不協和とは:例えば自分が煙草を吸うことと、煙草が身体に悪いということとの不協和
臨床心理学の概念である認知的不協和は状況を説明するための用語
作曲家Robertのstructural tensionは創造のために利用する仕組みの用語
状況に飲まれると想像することは難しい。
構造を見ると、創造に繋げやすい。
意図を持って、構造を味方に出来る。
問題すら、resourceになりうる。
「自分は何が起こったら嬉しいのか?」の問いを羅針盤にして、問題に対処できるようになる。

 

 

▼visionを描く練習をする
  ┃0.白紙と小道具を用意する
  ┃1.三十秒で、白紙の上に小道具をどう並べるのかを想像する
  ┃2.三十秒で、小道具を実際に並べてみる
  ┃3.1と2を繰り返す。並べる時間を十五秒、七秒と縮めてみる
  <感想>
  ・こんな小道具じゃ足りない!と怒る人、諦める人、満足出来る人
  ・思い描いて並べる人、思い描かずに並べる人、並べられないものを描く人
  ・一人が始めたことが周りに伝染する現象
  ・どこから思い浮かべたのか、人によって全然違いそう
  ・思い描くのには、心を静めて空白にしておくのがいい

 

Q.自分が望むvisionを見つけるにはどうしたら良いでしょうか。
  思い描いてみたものに対して、すぐ「こんなんでいいのかな、つまらないな」と
  自分で否定が入ります。
・呼吸で適合度を量る。
・Don't think. Feel! 頭をぶつけたら痛いだろう。それだよ。
・大きいvisionを描く人、自然なvisionを描く人、完璧なvisionを描く人、狂ったvisionを描く人、それぞれでいい。共通するのは、tensionがそこに働くことだけ。
・夢には限界がある。経験の限界。経験したことがないことを思い描くことはできない。
・生み出すものではなく、枠を乗り越える自分たちの姿をvisionにすることもできる。
・Don't think, Practice。
  小さなvisionを描く練習をする。料理、皿洗い、絵描き。
  visionに近づくうちに次のvisionが出てきたって良い。
  ┃0.白紙を半分に折る
  ┃1.上半分に、一ヶ月以内で達成したいoutcomeの絵を書く
  ┃2.下半分に、outcomeに比べてのrealityを書く。そこにはproblemだけでなくresourceがある。
  ┃3.紙全体を同時に眺める。

 

緊張構造 structural tension | システム思考 | 田村洋一関連ページ

創造と葛藤
▼visionに向かうtensionを妨げる作用を知る ▼葛藤を手放す
緊張構造を自分の中に統合する
structural tension の使い方 創造的活動の共通の原理 ・visionとrealityの両方を押さえるとtensionが発生する ・両方を押さえないと何も始まらない ・visionはchoiceする、commitするとうまく行かない
緊張構造を使いこなす
緊張構造を使いこなす この数ヶ月間の振り返りをjournaling→dialogue→discussion
葛藤から創造へ
自分の望ましい未来の成果をつくり出す→人間は活性化する。 「自分がつくり出したいビジョン」 「まだビジョンが実現していないリアリティ」というふたつのポイントがあるとテンションが生まれる。この緊張構造でビジョンはつくり出させる。 しかし、この普遍的で誰でも使えそうなメソッドをなかなか活かせない場合や状況が存在する。この原因を考えるときヒントになるのが今月のテーマである「コンフリクト」。 構造的緊張は何か物事をつくりだす原因になるが、構造的葛藤や対立状況はつくったものが元に戻ってしまうという循環を引き起こす(ダイエットのリバウンドなど)。
葛藤(conflict)をプロセス(process)する
「コンフリクト」(対立、軋轢、葛藤)は一般的には嫌なもの。日本は特に“和をもって尊しとなす”ということで、コンフリクトが起きないようにしたり、コンフリクトを遠ざけたりする。ところが皮肉なことに、プロセスワークを学んだ人たちは、わざわざコンフリクトをつくって楽しんだり、コンフリクトに喜んで近づいたりすることがある。いざとなればコンフリクトはいい関係をつくる下地になる。コンフリクトはネガティブな側面もあるが、そこからポジティブなものをつくり出すことができる。これがプロセスワークも有効な使い道のひとつ。この考え方を学んで、自分で実践することは誰でもできる。コンフリクトが起きても、それを活用してクリエイティングすることをライフスタイルできる。
葛藤(conflict)をライフスタイルにする
対立や軋轢が表面化したとき何が起こるか? 起こりやすいパターンは…… ・フリーズ 何もできずフリーズしてしまう。たとえば、鹿が道を横断しようとしたら、目の前に急に車が迫りびっくりしてフリーズするようなもの。コンフリクトに対して心や身体の準備ができていないときにフリーズするのはよくあること。あるいは、恐怖を避けるために逃げることもある。
反脆弱性 Antifragile
★Antifragile反脆弱性とは何か “衝撃を利益に変えるものがある。そういうものは、変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・反映する。そして冒険、リスク、不確実性を愛する。こういう現象はちまたにあふれているというのに。「脆い」のちょうど逆に当たる単語はない。本書ではそれを「反脆い」、または「反脆弱性」と形容しよう。” 『反脆弱性』ナシーム・ニコラス・タレブ(ダイヤモンド社)
Antifragile〜オプションを創出する
オプションを創出する 1.One on One で脆さ、頑健さを観察する。 企業のIT部門のケース 上司と部下が一対一で話す。その内容から脆さ、頑健さを観察する。 その脆さと頑健さはどこからくるのか? 細かく分解して観察する。 2.オプションを創出 組織のリスクを減らすオプション、組織の機会や発展をより大きくするオプションは何か。 案をとにかく出すこと。(採用してもしなくてもいい) 3.反脆さを発見する
Antifragile〜バーベル戦略
バーベル戦略 バーベル戦略とはこんなやり方だ。黒い白鳥のせいで、自分が予測の誤りに左右されるのがわかっており、かつ、ほとんどの「リスク測度」には欠陥があると認めるなら、とるべき戦略は、可能な限り超保守的かつ超積極的になることであり、ちょっと積極的だったり、ちょっと保守的だったりする戦略ではない。「中ぐらいのリスク」の投資対象にお金を賭けるのではなく、お金の一部、たとえば85%から90%をものすごく安全な資産に投資する。たとえばアメリカ短期国債みたいな、この星でみつけられる中で一番安全な資産に投資する。残りの10%から15%はものすごく投機的な賭けに投じる。(オプションみたいに)あらん限りのレバレッジのかかった投資、できればベンチャー・キャピタル流のポートフォリオがいい。 『ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質』より

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