葛藤から創造へ@ | システム思考 | 田村洋一

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葛藤から創造へ from conflict to creating

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今月のテーマ:葛藤から創造へ from conflict to creating

 

先月まではロバート・フリッツの「クリエリティング」にフォーカス。
人間はただ生きのびるのではなく、何かをつくり出す生きもの。そこに人間らしい価値や意味がある。「何かをつくり出そう」と思うことは人間にしかできない。楽曲、料理、作品を「つくる」メソッドは、キャリア形成、事業創造にも応用できる。

 

自分の望ましい未来の成果をつくり出す→人間は活性化する。
「自分がつくり出したいビジョン」
「まだビジョンが実現していないリアリティ」というふたつのポイントがあるとテンションが生まれる。この緊張構造でビジョンはつくり出させる。

 

しかし、この普遍的で誰でも使えそうなメソッドをなかなか活かせない場合や状況が存在する。この原因を考えるときヒントになるのが今月のテーマである「コンフリクト」。

 

構造的緊張は何か物事をつくりだす原因になるが、構造的葛藤や対立状況はつくったものが元に戻ってしまうという循環を引き起こす(ダイエットのリバウンドなど)。

 

ロバート・フリッツ→コンフリクトをいかに創造的に変えていくかとうのが主眼。今月からは、プロセスワークの創始者アーノルド・ミンデル博士の知恵を借りて「コンフリクト」を新しい目で見ていく。

 

自分の現実にどのようなコンフリクトがあるか、そして、そのコンフリクトをいかに創造的に活用していくことができるかを探求する。たとえば、教育ディベートは意図的にコンフリクトをデザインしている。意図的に肯定側・否定側というコンフリクトをデザインし、主張をクラッシュさせることで、その対立を超えて意思決定やアイデアを創造的していく。競技ディベートは世の中にすでにある葛藤(問題)を競技というかたちにデザインして、そこから学習効果を生み出していく方法。

 

 

 

【アーノルド・ミンデルが「コンフリクト」にあてた光】
1.コンフリクトは悪いものではない。コンフリクトの中に知恵があり、誰でも活用できる。
2.ものごとにはフェーズというものが存在する。喧嘩しても仲直りする、仲直りしても、あるときまた喧嘩する。フェーズは循環するもの。コンフリクトを変化するシステムとして容易に見ることができる。

 

ジャーナリング
1. コンフリクトには自分の内面、人間関係、組織、社会、国などいろいろな次元がある。自分が最近直面したコンフリクトは何か。

 

2. そのコンフリクトに直面したときの自分の反応や対応はどのようなものだったか。

 

3-A コンフリクトが起こったときの自分はどのような反応する傾向があるか。もし自分が今直面しているコンフリクトがいいことだとしたら、どのようになるか。

 

3-B コンフリクト全般から自分が何かいいものを作り出すことができるならば、自分はどんな未来を創造したいか。

 

シェア
・話しているうちに解決したかも。
・話しているうちにクリエイティブな考えが出てきた。
・ふだんはコンフリクトを見ないようにしているが、それを見つめると活用できる可能性がある。コンフリクトは宝の山。
・コンフリクトを我慢しているとそのストレスは潜伏する。

 

 

【コンセンサスリアリティ】

 

?
プロセスワークはコンフリクトを表面化させる知恵。潜在的にあるものを活用する知恵。

 

コンフリクト
@ 自分の中のコンフリクト 
A 誰かとのあいだのコンフリクト
B 組織や社会集団のコンフリクト

 

コンフリクトがどこで起こっているのかは、コンセンサスがある現実の中の表層である。→コンセンサスリアリティ(現実の表層)

 

コンフリクトがどこか1か所にあったら、それはnonlocalである。
何か問題が起こったときに、「人間関係の問題だと言うけれど、それはあなたの問題だよ」と切り分けられてしまう例があるように、localは自分の問題という意味。

 

nonlocal
ここにある→そこにもある→あそこにもある→どこにでもある
(量子物理学の言葉では「非局在性」)

 

世界中の問題をすべて取り扱えないしする必要もない。今そこにある自分のことから始める。

 

【フェーズ】

 

コンフリクトの変化

 

 

―フェーズ@―
能天気……気づいてない。忘れている。
―フェーズA―
コンフリクト……攻撃。逃げる。フリーズする。無気力。落ち込み。
―フェーズB―
ドリーミング……ロールスイッチング。
相手にあるものは自分にもあると理解する。
フェーズ@とAのリアリティがゆらぐ。
―フェーズC―
無執着……静寂。達観
(センターのフェーズC=アウェアネス)

 

ポイント「アウェアネス」
今いるフェーズに気づくこと→レバレッジになる。
それぞれのフェーズを自覚すること。気づいていないとただの輪廻。
コンフリクトを経て学びや成長がある。
自覚的に達観する。

 

【インナーワーク】

 

1.ふだんの自分、あるいは今の自分はどのフェーズに近いか。ひとことで表すとそれはどんな状態か。

 

2.自分が歓迎しないエネルギーは何か。それは特定の状況かもしれないし、特定の人かもしれない。自分がフェーズ2にいるとき、その嫌いなエネルギーはどんなエネルギーか。どんな音や動きがあるか。手や体で表現してその感じをメモする。

 

3.先ほど表現したものをさらに大袈裟に表現する。

 

4.嫌なエネルギーとそれにやられて反応している自分のエネルギーを行き来する。気づいたことをメモする。

 

5.ひらめきや気づきをメモする。

 

6.それを日常に活かせるか考える。

 

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「コンフリクト」(対立、軋轢、葛藤)は一般的には嫌なもの。日本は特に“和をもって尊しとなす”ということで、コンフリクトが起きないようにしたり、コンフリクトを遠ざけたりする。ところが皮肉なことに、プロセスワークを学んだ人たちは、わざわざコンフリクトをつくって楽しんだり、コンフリクトに喜んで近づいたりすることがある。いざとなればコンフリクトはいい関係をつくる下地になる。コンフリクトはネガティブな側面もあるが、そこからポジティブなものをつくり出すことができる。これがプロセスワークも有効な使い道のひとつ。この考え方を学んで、自分で実践することは誰でもできる。コンフリクトが起きても、それを活用してクリエイティングすることをライフスタイルできる。
葛藤(conflict)をライフスタイルにする
対立や軋轢が表面化したとき何が起こるか? 起こりやすいパターンは…… ・フリーズ 何もできずフリーズしてしまう。たとえば、鹿が道を横断しようとしたら、目の前に急に車が迫りびっくりしてフリーズするようなもの。コンフリクトに対して心や身体の準備ができていないときにフリーズするのはよくあること。あるいは、恐怖を避けるために逃げることもある。
反脆弱性 Antifragile
★Antifragile反脆弱性とは何か “衝撃を利益に変えるものがある。そういうものは、変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・反映する。そして冒険、リスク、不確実性を愛する。こういう現象はちまたにあふれているというのに。「脆い」のちょうど逆に当たる単語はない。本書ではそれを「反脆い」、または「反脆弱性」と形容しよう。” 『反脆弱性』ナシーム・ニコラス・タレブ(ダイヤモンド社)
Antifragile〜オプションを創出する
オプションを創出する 1.One on One で脆さ、頑健さを観察する。 企業のIT部門のケース 上司と部下が一対一で話す。その内容から脆さ、頑健さを観察する。 その脆さと頑健さはどこからくるのか? 細かく分解して観察する。 2.オプションを創出 組織のリスクを減らすオプション、組織の機会や発展をより大きくするオプションは何か。 案をとにかく出すこと。(採用してもしなくてもいい) 3.反脆さを発見する
Antifragile〜バーベル戦略
バーベル戦略 バーベル戦略とはこんなやり方だ。黒い白鳥のせいで、自分が予測の誤りに左右されるのがわかっており、かつ、ほとんどの「リスク測度」には欠陥があると認めるなら、とるべき戦略は、可能な限り超保守的かつ超積極的になることであり、ちょっと積極的だったり、ちょっと保守的だったりする戦略ではない。「中ぐらいのリスク」の投資対象にお金を賭けるのではなく、お金の一部、たとえば85%から90%をものすごく安全な資産に投資する。たとえばアメリカ短期国債みたいな、この星でみつけられる中で一番安全な資産に投資する。残りの10%から15%はものすごく投機的な賭けに投じる。(オプションみたいに)あらん限りのレバレッジのかかった投資、できればベンチャー・キャピタル流のポートフォリオがいい。 『ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質』より
CLEAN LANGUAGE クリーン・ランゲージ
CLEAN LANGUAGE クリーン・ランゲージ (グロビアン・クリーン・ランゲージ) 心理学者ディヴィッド・グロブが自らの経験と創意工夫で開発したコミュニケーション技法。 クライアントの世界を汚染せず、クライアントの思考や感情を象徴するナラティブをクライアント自身が直接的に体験することで気づきや変容をうながす。
CLEAN LANGUAGE クリーン・ランゲージ (2)
1.クリーン・ランゲージとは クライアントの内面から出てきた言葉、イメージ(ランゲージ)だけを使う手法 カウンセラー、コーチ、セラピスト、ファシリテーターのランゲージは使わない。 2.クリーン・ランゲージの2大原則 認知論的メタファーとクリーンな質問体系 3.クリーン・セッションの進め方 a)Location 場所 b)Develop 発展(「現像」ともいえるのではないか=フィルムのネガを現像するとだんだん姿が現れてくるイメージ) c)Mature 成長 4.クリーン・ランゲージを使う理由・根拠は クライアントの情報を汚さない。 (クライアント情報をヘルパーの信条、前提、主観的な解釈などによって再構築して汚さないようにデザインされている) 5.クリーン質問の2つの主機能は a)Develop 発展 b)Mature 成長

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