病気と健康の捉え方について | 田村洋一 | サンタフェ通信

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病気と健康の捉え方について

 

 私は病気にあまり興味がありません。

 

 健康には関心があります。健康とは病気のない状態のことではなく、生き生きと生きていることです。

 

 多少病気があったとしても健康でいることができます。痛いところや苦しいことがあっても、生きる目的と喜びを持って一日を送ることさえできたら御の字です。

 

 軽い病気にたまにかかるのは、むしろいいことです。病気は健康のバロメーターであるのみならず、肉体システムの調節機構として機能します。例えば熱を出して寝込み、よく寝て起きると身体がすっきりします。子供の病気に至っては大人に成長するプロセスそのものである場合だってあるのです。(これについては「組織の『当たり前』を変える」という本に詳しく書きました。)

 

 健康の敵は病気ではなく、食事や生活のバランスを欠くことです。また、不要な薬や医療を受けることは健康を害します。

 

 余計なものをなるべく身体に入れず、心を朗らかにして人と接すること。たまの病気にもネガティブに考えず、積極的にやり過ごす。これに勝る健康法があるでしょうか。

 

 実は組織の健全さにも同じことが言えます。コンサルタントとしてたくさんの企業の皆さんとおつきあいする中で、問題のない組織など決してありません。諍いやトラブルはどんな組織にもつきものです。

 

 大切なのは組織が生き生きとして課題を受け入れられることです。

 

 課題そのものは健康のバロメーターであるとともに、組織の成長や発展のチャンスでもあります。例えばそりの合わない上司。使えない部下。社員同士の争い。保守的すぎるバックオフィス。活気を失った営業部隊。ビジョンのない経営陣。タコツボ化した現場。部署が違うと会話もしない組織の壁。

 

 繰り返します。病気や課題は断じて嘆き悲しむべきことではありません。健康のバロメーターであり、現実を知る材料であり、学んで発展するためのヒントです。

 

 病気や課題を捉える私たちの心のありようによって、世界はその瞬間から変わっていきます。

 

 生きる活力は私たちの内面から生まれてくるのです。

 

 

 

サンタフェ通信11月1日号より一部抜粋しています。


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