全ての仕事を遊びに変える | 田村洋一 | サンタフェ通信

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全ての仕事を遊びに変える

仕事で廃人のようになった人を見たことがあります。何度も見たことがあります。かく言う自分自身もそうなったことがあります。

 

たかが仕事ごときで、廃人のようになるまで働いてはいけません。

 

しかしどん底から這い上がって立ち直ることで強くなるというのもまた繰り返し見てきました。自分自身もそうです。先日のあるパーティでも「二十代最後のあの時期に挫折したことこそが今の自分を作りました」という人に出会いました。彼はその時期に廃人のようになっていました。現在はビジネスで大活躍しています。

 

どん底だと思ったら底をもっと掘れ、というのはイタリアの格言だったでしょうか。イタリア人らしい諺ですね。

 

スポーツにしても、芸能にしても、死ぬ気でやれ、死ぬまでやれ、などと激励したり叱咤したり指導したりする教育者がいます。

 

うまく立ち直れば、見事な成功例として称えられます。

 

しかし成功の背後に死屍累々、立ち直りきれなかった敗者が、ごろごろいたとしたらどうでしょうか。

 

ところでディベート道場は社会人や学生が集って自由意志でディベートを稽古する教育学習活動です。

 

愉しみながら遊びながら議論したりリサーチしたりしています。娯楽的な学習サークルです。

 

しかし娯楽と言ってもまるで楽ではありません。いつも気楽に遊んでるわけではありません。それどころか結構きつい、厳しい稽古、自主鍛錬を続けている人たちが多いのです。

 

いつも驚いています。

 

何年か前に大会に出場したチームを応援観戦に行った際、激励のつもりで「4分間で4つしか反論してないね。40は返さないといけないね」と試合後に声をかけたら強い反発が返ってきて、それ以来そういうコメントはしないことにしました。

 

私は、しごきとか特訓とかいうのが嫌いです。かつて陸上部でやられて嫌だったし、ましてや自分で誰かにやるのなんか真っ平御免です。

 

ディベート道場は自由な遊びです。遊びながら学ぶ。これに勝る学び方はありません。

 

遊びも楽ではない。しかし、遊びが遊びでなくなったら喜びは失われ、苦しみばかりが残ります。

 

全ての仕事を遊びに変える。

 

これは、人生後半の、私の仕事です。いや、遊びです。

 

サンタフェ通信12月3日より一部抜粋しています。


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