悪い人間関係よりも良い孤独 | 田村洋一 | サンタフェ通信

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悪い人間関係よりも良い孤独

幸福の研究によると、良い人間関係が健康と長寿に寄与するというデータがあります。恋人、夫婦、友人、同僚、上司と部下、良い人間関係に恵まれるのは幸せなことです。

 

しかし、もし幸福のために人間関係を求めるなら、それは本末転倒です。原因と結果を取り違えています。幸福な人間関係は、自立した個人が健全な相互依存を実践することから成立するのです。幸せになるために人間関係に頼ろうと考えるような人間は自立していません。

 

お釈迦さまの言うように、良い伴侶、善友に恵まれたなら、ともに旅するがいい。しかし、悪い伴侶、悪友ならば、ともに旅しないほうがいい。林の中の像のようにひとり孤独に進むのがいい。

 

「もしも思慮深く聡明で真面目な生活をしている人を伴侶として共に歩むことができるならば、あらゆる危険困難に打ち勝って、心喜び、思いを落ち着けて、ともに歩め。

 

しかし、もしも思慮深く聡明で真面目な生活をしている人を伴侶として共に歩むことができないならば、国を捨てた国王のように、また林の中の象のように、ひとり歩め。

 

愚かな者を道連れとするな。ひとりで行く方が良い。ひとりで歩め。悪いことをするな。求めるところは少なくあれ。林の中にいる象のように。」(ダンマパダ 328-330)

 

お釈迦さまの言う善友とは、自立して孤独に歩む力を持った個人です。善友どうしは互いを敬いながらともに歩むことができます。つまり、善友は、利己主義者です。

 

「たとい他人にとっていかに大事であろうとも(自分ではない)他人の目的のために自分のつとめを捨て去ってはならぬ。自分の目的を熟知して自分のつとめに専念せよ。」(ダンマパダ 166)

 

利己主義者同士だからこそ互いを愛し、敬い、善友と認め合うことができるのです。

 

 

サンタフェ通信3月18日より一部抜粋しています。


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