ありえない事態を想定し、ありうべき未来を創造する | システム思考 | 田村洋一

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ありえない事態を想定し、ありうべき未来を創造する

世界中の多くの人たちにとってイギリスのEU離脱は青天の霹靂だったようです。

 

国民投票が決まった時から離脱か残留かの投票は僅差になると予想されていました。また、離脱派の人たちは思考停止した愚民などではなく、EUの制度に対して正当な批判をしてきた人たちです。

 

にもかかわらず、実際にEU離脱の結果が出てみると驚愕しているわけです。

 

今後どうなっていくのか、英国は、ヨーロッパは、世界は、日本は、どのように影響を受けるのか、どう応対していくべきなのか、予断を許しません。

 

ひとつ言えることは、常日頃から思考を展開して将来について仮想しておくことの大切さです。

 

「もしそうなったらどうなるのか」(What if?)と想像し、理性的に将来を議論することは、無意味な空想や妄想に囚われることとは正反対の、現代人に必須の頭脳活動です。

 

ほんの数か月前まで「ドナルド・トランプ氏が大統領候補になることなどありえない」と多くの知性的な人たちが断言していました。今やトランプ氏が大統領になる可能性までリアルになってきています。

 

今週末はSTARクラブのディベート道場の活動で「日本は日米安全保障条約を破棄すべきである」という論題について朝から議論します。

 

「そんなことは起こらない」と高を括るのではなく、「もしそうなったとしたら」(What if?)と思考実験してみる。

 

現実とは異なる想定を置いて議論してみる。

 

事実は小説よりも奇なり。常識を覆すような思いもよらぬことが、世界の歴史の中ではしょっちゅう起こっています。いや、私たちの仕事や人生の中でも、想定しなかったような事態が生じていることでしょう。

 

日頃から心を平らかにし、想像をたくましくし、議論を豊かに交わして来るべき事態に備え、ありうべき将来を創造していきたいものです。

 

サンタフェ通信7月1日より一部抜粋しています。


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