人生における真の成功 | システム思考

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人生における真の成功

人生における成功とは何でしょうか。

 

25年前にアメリカのビジネススクール大学院に入学した私は、入学審査のために「ビジネススクールを卒業して何を成し遂げたいか」を詳細に論述してバージニア大学に提出していました。そして驚くべきことに、そのときに書いたことの大半は実現しています。よく物の本に「目標は紙に書くと実現する」などとまことしやかに書いてあるのですが、全くその通りかもしれません。

 

若い頃は大きな目標を立てて一所懸命に目標に向かって精進することが非常に大切です。仕事で成果を収めること、専門分野で有能になること、豊かな人間関係を築くこと、高い地位につくこと。そうした世間的な成功によって得られるものはたくさんあります。

 

ビジネスにおける成功は、顧客を創り出し、市場を創り出し、利益を創り出し、世界を変えることです。

 

一方で、人生における成功は、必ずしも世界を変えることにはありません。むしろ世界をそのまま受け入れ、自分を変えることにこそあります。自分が成長し、成熟し、世界を知り、心から満足することにあるのではないでしょうか。

 

若い頃に立てた目標を達成したり、ときに挫折したりしながら、自分を知り、人間を知り、世界を知り、満足に到達することが、人生における真の成功ではないかと思います。

 

しかし、若い頃はそんなことは知りません。何かを達成しよう、世界を変えよう、世間をあっと言わせよう、豊かな生活を手に入れよう、などと、あれこれ目標を立てては行動し、失敗や成功を繰り返すものです。

 

失敗しても諦めずに何度でも挑戦し続けることが若い頃の成功だとするならば、人生全体の成功はその失敗や挫折すらも受け入れ、この世界の現実を丸ごと楽しめるようになることなのではないでしょうか。

 

25年前にクラスメートだったアメリカ人の友人に久しぶりに再会し、卒業以来の武勇伝をやり取りしながらそんなことを思いました。

 

 

サンタフェ通信9月2日より一部抜粋しています。


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