無知と盲目を自覚すること | システム思考 | 田村洋一

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無知と盲目を自覚すること

人は本当に世界を見たいように見ます。ありのままの世界が見えないのです。

 

世の中は競争だ、と思い込んでいる人は、世間の誰もが競争していると思い込んでいます。実際は、競争している人たちは競争していて、競争していない人たちは競争していない。ただそれだけのことです。

 

見たいように世界を見るというのは少し違いますね。自分が「こうだ」と思い込んでいるメンタルモデル(認知モデル)の通りに世界を見るのです。必ずしも「こう見たい」と思っているわけではなく、「こうだ」と思い込んでいるから、それ以外の世界のありようが目に映らないのです。

 

これは良し悪しの問題ではなく、ただそういうものです。凡夫の我々は世界をありのままに認識できません。

 

我々にできるのは、この平凡な人間としての限界を思い知り、自分の認識が必ずしも正しくないという事実を悟ることです。

 

そこから対話や議論が始まります。

 

自分の認識が絶対に正しいと信じている人は対話も議論もできません。自分の信念でおしまい、ゲームオーバーです。

 

私たちは自分がどれだけ盲目でどれだけ無知かを思い知りながら、それでも世界を認識しようとするしかないのです。

 

 

サンタフェ通信10月21日より一部抜粋しています。


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