状況から考えるのではなく、構造から考えること | システム思考 | 田村洋一

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状況から考えるのではなく、構造から考えること

今週水曜日のアメリカ大統領選のニュースは、多くの人たちにとって驚きだったようです。

 

想定外のことが出来し、それが自分にとって思わしくない事態であるとき、人は嘆いたり悲しんだりします。もちろん嘆きや悲しみは人間の自然な感情です。大いに嘆き、大いに悲しんだらいいのです。

 

しかしいつまでも嘆きや悲しみに留まっているわけには行きません。複雑で不確実な状況に直面したときこそシステム思考の出番です。

 

世界の物事を、有機的な因果の繋がりでできたシステムとして捉え、そのシステムに働きかけていくには、いくつかの心得があります。

 

1.想像すること。奔放に想像すること。ありえない想像もする。

 

2.マインドフルでいること。自覚すること。知れば知るほど無知を思い知る。

 

3.観察すること。ただひたすら観察すること。まるで初めて観るかのようにまじまじと観る。

 

これは状況思考から抜け出し、システム思考を実践するための心得です。

 

これは弱った、あれは困る、この問題をどうしよう、あの状況を何としよう。それは状況思考で、世間の多くの人がここに留まっています。状況に埋没していたら何かを創造することはできません。

 

これを解決しよう、あれを克服しよう、というのが問題解決思考です。問題解決に明け暮れてもいつまでも問題はなくならず、解決に追われる一方です。

 

状況思考ではなく、問題解決思考でもなく、システム思考が必要なのです。

 

何が起こってほしいのか。問題が解決したらどうなるのか。どうなったらいいのか。今はどうなっているのか。ビジョン(未来)とリアリティ(現在)の両方を見据えることで、両者の間に緊張構造が生まれ、緊張構造が動きを作り出します。

 

システム思考を活かす上の眼目は、望む未来を創造することにあります。状況を嘆いたり悲しんだりしている暇があったら、想像し、観察し、無知を自覚することを実践したいものです。

 

サンタフェ通信11月11日より一部抜粋しています。


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