世間の議論とディベートの議論 | ディベート | 田村洋一

このエントリーをはてなブックマークに追加

世間の議論とディベートの議論

世間ではディベートと言えば未だに「ああ言えばこう言う」という詭弁術だと思われています。そして議論というと口うるさくて非生産的なものだと思われていることも多いのです。

 

しかし世間で言う「議論」とは口喧嘩のことです。ディベートにおける議論は合理的な検証プロセスです。

 

これについてディベート道場でレビューしたことがありました。

 

世間の議論
1.「それはおかしい」と反射的に反応する(システム1)
2.情緒的、感情的に反応する
3.後先を考えずに反応する
4.枝葉末節にこだわる
5.結論が不明

 

ディベートの議論
1.「相手の主張が正しかったらどうなるか」と総合的に考える(システム2)
2.認めるべきこと(正しいこと、または争っても勝てないポイント)を見つける
3.争うべきこと(検証すべきこと)を見つける
4.明確な判定を助ける
5.全体トピック(マクロ)と個別争点(ミクロ)の両方のレベルで議論する

 

深く広くはっきり速く考えること。これがディベートによって育む四つの叡智(4H)です。

 

智慧があると議論の場を選ぶことができます。闇雲に議論せず、戦うべき時に戦うべくして戦い、無用な争いは避けるのです。

 

ディベート教育で培っているのは、論争で敵を倒すための力や技ばかりではありません。事実とロジックに基づいて合理的に話し合い、効果的な意思決定ができるようにするものなのです。

 

 

サンタフェ通信3月24日より


ホーム RSS購読 サイトマップ