戦略コンサルティングの極意 | 田村洋一

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戦略コンサルティングの極意

学校を出て最初の仕事はエンジニア(肩書きはアナリスト)、10年続けるうちにプロジェクトマネジャーになり、ある時ひょんなことから企業組織のコンサルタント・コーチになって20年ほど経ちます。

 

コーチもコンサルタントもクライアントの力にならんとする職業です。いくら正しいことをやっていると思っても、クライアントの力にならないコンサルタントやコーチは失格です。

 

どうしたらクライアントの力になれるのでしょうか。何をしたら助けになり、何をしないと力になれないのでしょうか。

 

そういうことを、クライアントから依頼のあるたびに具体的に考えます。ひたすら考える。やりながら考える。真剣に考える。やり終えてからも考える。

 

そして部下を指導したり、コンサルティングやコーチングの方法をひとに教えたりするうちに、「どうしたら力になれるのか(How can you help them?)」は鍵となる一般的な問いのひとつになっています。

 

20年弱前、戦略コンサルタントになったときに、エドガー・シャインのプロセスコンサルテーションを知りました。これは目から鱗が落ちる体験でした。日頃のコンサルティング業務の中でそのパワーを実感したのです。シャインの本は今でも自分の「バイブル」です。(日本語訳の本の翻訳があまりよくないのが残念。)

 

そして、1999年に「戦略コンサルティングに開眼した」という瞬間がありました。「これだ!」と極意をつかんだのです。

 

それからは仕事が嘘のように楽になりました。

 

戦略コンサルティングは、答えのないパズルをずっと解き続けるような仕事です。全身全霊でパズルに打ち込むが、努力が報われる保証はなく、いつまでも霧が晴れない日も多い。それでも考え続け、答えを出し続ける。答えの出ない仕事にストレスを受けて心身の健康を蝕む人も続出します。

 

しかし「これでいいのだ」という奥義を知ったと思った自分は、苦しいときも辛いと感じることはありませんでした。むしろ産みの苦しみを心から楽しむようになったのです。

 

2001年から若いコンサルタントに「極意」を伝授するようになりました。

 

どれだけうまく伝授できたかはわかりません。しかし、幸いなことに2001年に指導した優秀な若手たちは、あっという間に一人前になり、今でも立派に活躍しています。

 

2003年からはコンサルタント以外の一般のビジネスマンに「極意」を伝授し始めました。

 

これもどれだけ伝授できたかはわかりません。しかし、幸いなことに多くの受講者が感銘を受け、今でも縁が繋がっています。

 

 

サンタフェ通信4月7日より


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