確証バイアスを退治する方法 | ディベート | システム思考

このエントリーをはてなブックマークに追加

確証バイアスを退治する方法

 

 たまに聞かれることがあります。「あなたは○○に賛成ですか。それとも反対なんですか」と。

 

 (○○には「原発」とか「TPP」とか「解雇規制の緩和」などポリシーディベートで扱うような国策のキーワードが入る)。

 

 そんなこと、素人の私が知ったこっちゃありませんよ。

 

 わからないからこそ調べたり議論したり考えたり対話したりするんじゃありませんか。

 

 こんな重大なトピックについて素人がはっきりした意見を持っているほうがおかしいと思いませんか。

 

 私は本当に不思議です。多くの知性的な人たちが、徹底的な調査も研究もしないうちに重要な国家政策について既に立場を決めてしまっていることが。

 

 結構たくさんの人たちが

 

 「いろいろ調べた」
 「自分で考えた」

 

 と言って、賛成や反対の立場を簡単に決めてしまっています。

 

 多くの人たちがやっているのは、あらかじめ自分の意見なり立場なりを持っていて、先入観に基づいて本を読んだり話を聞いたりしているだけです。

 

 つまり、確証バイアスを強めているだけなのです。

 

 もし本気で調査分析するならば、必ず自分の考えと正反対の論について徹底的に調べ抜き、自分の偏見を否定する探さなければなりません。

 

 そういう地道な努力をしている人はほとんどいないのです。

 

 ディベートに興じている人たち以外には。

 

 ディベートのリサーチでは自分の好みの論文や書物ばかり読んでいたら試合に負けます。だから勝つために必死で文献を漁ります。それは読書などというものではありません。徹底した調査分析は、常に自分自身の意見や考えを否定する規律を必要とするのです。

 

 確証バイアスは強敵です。なまなかな方法では退治できませんよ。

 

 (参考: http://ja.m.wikipedia.org/wiki/確証バイアス

 

 

サンタフェ通信8月30日号より一部抜粋しています。


ホーム RSS購読 サイトマップ