ズームインではなくズームアウトする | システム思考 | 田村洋一

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ズームインではなくズームアウトする

私がブレイクスルー思考に出会ったのは今から26年前、システム思考に出会ったのと同じ頃です。というより、ブレイクスルー思考も広い意味でシステム思考の一種なのです。エッセンスは同じです。ただ、アプローチが独特です。

 

ナドラー・日比野両博士によって体系化されたブレイクスルー思考には、いくつかの明快な原則があります。そのうちのひとつは、徹底した目的志向です。

 

問題を前にすると従来の思考パターンに慣れた人は「どうしてこの問題が起きているのか」「問題の原因は何か」と問題を観察して分析していく傾向があります。「なぜ」という問いを7回繰り返せという教えを聞いたことがある人もいるでしょう。問題の原因をとことん追求して根本解決しようとする科学的姿勢です。

 

ナドラー・日比野の洞察は、この一見合理的な科学的アプローチが、かえって事態を悪くしてしまうというシステム的な気づきに根ざしています。「なぜ」「なぜ」と問題に肉薄すればするほど解決からは遠ざかり、問題に深入りしてしまうというパラドックスです。

 

ブレイクスルー思考においては、「なぜ」ではなく「何のために」と問います。原因ではなく、目的を展開し、ズームアウトしていくのです。それによってシステムの全容を把握し、高い抽象度からの本質的解決策を見出すことが可能になります。

 

ズームインではなく、ズームアウトするのです。

 

今月のSTARクラブセミナーでは、分析志向の科学的アプローチとは一線を画すブレイクスルー思考の原則に学び、特に目的展開の具体的手法を習得します。

 

ブレインストーミングしてアイデアを拡散するのではなく、ブレイクスルーするための目的を展開する方法です。

 

従来型の思考法に限界を感じている人も、システム思考の新たな応用を学びたい人も、ブレイクスルー思考によって頭脳をアップグレードし、あらゆる複雑なチャレンジにシンプルにアプローチする方法を習得しましょう。

 

「これを実現したい」「この課題を解決したい」というテーマがある人はワークショップに持ち込んでください。その場でブレイクスルー思考します。

 

 

サンタフェ通信7月21日より


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