お節介を焼くこと | 田村洋一 | サンタフェ通信

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お節介を焼くこと

 

 コンサルタントなどという、他人にアドバイスして報酬をもらう仕事を長年やっていながら奇妙なことに聞こえるかもしれませんが、私は他人にアドバイスするのがあまり好きではありません。

 

 正確に言うと、求められていないのにアドバイスすることが嫌いです。

 

 それはたぶん自分が求めていないアドバイスを他人から受けるのが嫌いだということに起因しているのだと自覚しています。

 

 言うまでもなく、これは私の弱点でした。

 

 しかしどんな弱点も自覚と鍛錬次第で強みになりえます。

 

 15年前に「コーチング」という手法を習って目が開かれる思いをしたことが大きな転機でした。

 

 相手を徹底的に傾聴して相手のニーズやウォンツを理解し、価値観や存在感を受け止める。共感して理解する前に安易に助言などしない。

 

 実に私向きの手法でした。手法以上に、人との関わり方でした。

 

 理解や共感があったら多くの場合にアドバイスなどすでに無用の長物です。

 

 今もプロとしてコーチングする時間の大半を理解や共感にさいています。アドバイスはほんの僅かなのですが、理解や共感という99パーセントの土台があってこそアドバイスという1パーセントが生きるのです。

 

 昔に比べると他人にアドバイスするのが苦ではなくなりました。ただ、余計なお節介と思われないほどのアドバイスですけど。

 

 

サンタフェ通信1月10日号より一部抜粋しています。


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