経験すること、そして成長すること | オブジェクティビズム | サンタフェ通信田村洋一

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経験すること、そして成長すること

人生の目的は何か。それは生きることそのものです。

 

私たちはこの世に生まれてきて、大人になるうちに何か目的を見つけ、そのことに一所懸命取り組みます。そして上手く行ったと言って気をよくし、上手く行かないと言って嘆き、一喜一憂しながら人生行路を歩みます。

 

これだという目的を見つけた人は幸運です。上手く行かない場合でも、何とか成果を上げよう、腕を上げよう、成功しようと思って頑張ることができます。それが生き甲斐になります。

 

これと言って目的が見つからないまま流されるように生きている人もいます。目的がなくてもおいそれと死ぬわけにも行かないので、日々暮らしていくために働き、働いてお金を稼ぎ、お金を稼いで暮らしていきます。

 

一方で、働かなくても生きていける人たちもいます。親の遺産などで収入や財産があって働く必要がないのです。暮らしていくのが大変な人からすると羨ましい限りです。しかしお金に恵まれているからと言って幸せとは限りません。自分が何のために生きているのかがわからずに生きているのは辛いこともあります。

 

何のために生きているのかがわからずに自ら命を絶つ人もいます。生きたいのに生きられない人がたくさんいることを思えば本当に悲しいことです。

 

人は何のために生きているのでしょうか。成功するために生きているのでしょうか。世のため人のために生きているのでしょうか。

 

私はある時から(オブジェクティビズムとの出会いについては以前ここでも話しました)「人は他人のために生きているのではない。社会のために生きているのではない。家族や友人のために生きているのでもない。自分のために生きているのだ」と悟りました。

 

そして近頃思うのは、物事に成功するよりも大切なことがある、それは今この瞬間、一瞬一瞬を味わいながらたっぷりと人生を経験することだ、ということです。

 

私たちは誰からも目的を与えられてはいません。何かに成功するために生きているわけではないのです。

 

人生は成功するためにあるのではなく、経験するためにあるのです。そのことがストンと腑に落ちたら、人生は自ずと成功します。なぜなら、仮に目の前の目的を達成することに「失敗」したとしても、生きている限りその失敗は経験として生かすことができるからです。

 

生きていることを経験することができれば、その経験から学ぶことができます。学ぶことができれば、その学習から成長することができます。成長することができれば、それは自ずと成功につながります。

 

人生の究極の目的は何か。それは生きる経験そのものなのです。

 

 

サンタフェ通信9月8日より

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