朋あり遠方より来る、また楽しからずや | 田村洋一

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朋あり遠方より来る、また楽しからずや

昨日は、友人であり、出家した先達であるシャンタアムリタに久しぶりに再会し、互いの近況を報告しあったりしていました。私たちが親しみを込めてシャンタジと呼んでいる男性です。

 

シャンタジはアメリカ人ですが、日本語が非常に堪能で、難しい話を実にわかりやすく語ってくれます。そして師であるアンマの講話をシャンタジが易しい日本語で解説してくれます。

 

いろいろと印象的な話の中で、心に残ったことがひとつあります。それはサンスクリット語の「ドリシタパラム」(すぐ目に見える効果)と「アドリシタパラム」(目に見えない効果)の話です。

 

例えば目の前にお腹を空かせた子供がいて、食べ物を与えてやったら、子供がうれしそうに食べ物を食べるのを見ること自体が喜びです。これが「すぐ目に見える効果」です。

 

もし飢えた子供に恵むという行為を重ねていたら功徳になります。それが「目に見えない効果」です。

 

功徳のために善行を重ねるのではなく、目の前にいる人のために善行を積むことが大切です。人を助けたら賞賛されたり名声を得たりするかもしれません。もしそうだとしても、賞賛や名声のために善行を積むのではなく、ただ助けたい人を助けることのためにそれをするのです。

 

報酬のために仕事をするのではなく、目の前の仕事の目に見える効果のために仕事をすべきです。儲けや稼ぎのために働くのではなく、ひたすら自分の責務を果たすべきです。

 

そうすると、心は浄化され、想像もしかなったような平安に包まれます。

 

だからといって心の浄化や平安のためにそれをするのではないのです。

 

偉大なことはそれ自体のためになされる。

 

シャンタジとの再会にもすぐ目に見える効果があり、そして目に見えない効果があります。「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」という気分になっています。

 

サンタフェ通信6月1日より

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