どんな結果を創り出したいのか

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どんな結果を創り出したいのか

先週(2018年7月4日)米国バーモント州に出張してきました。バーモント訪問は15年ぶり4度目です。今回の目的は今年9月に初来日する予定のロバート・フリッツ夫妻に会い、9月開催のイベントや仕事の準備をすることでした。

 

前回の訪問から15年経ち、75歳になったロバートは、相変わらず冴え渡っていて、自分の創り出したい世界を縦横に創り出しています。

 

ロバートの創り出す思考は、世間の問題解決や状況対応とは100パーセント違う方法です。今回ある人が「自分の人生における選択は、たいてい何か嫌なことを回避するためにしている。これは危険を回避し、安全を確保するという価値の実現ではないのか」と尋ねたときのロバートの答えが単純明快で、非常に印象的でした。

 

「それは全く違う。嫌なことを回避するのは問題を解決したり回避したりすることで、それと自分の大切にする価値を実現するのはまるで別のことだ。

 

「問題を解決するのは嫌なことを無くそうとする状況対応だ。それに対して、価値を実現するのは今ないものを創り出そうとする思考・行動だ。無くそうとするのと、創り出そうとするのでは180度違う。前者は状況対応で、後者は構造思考だ」

 

創り出す思考のエッセンスは驚くほどシンプルです。どんな状況においても「どんな結果を創り出したいのか」と問うことからスタートします。そして「今の現実はどうなっているのか」とリアリティを見ます。まだない結果(ビジョン)と今あるリアリティを同時に見据えることによって創り出そうとするエネルギーが生じるのです。

 

創り出したい結果について考えることを怠って状況対応や問題解決にかまけていれば、必然的にただただ多忙になり、生産性が落ち、創造性も落ち、充実感も減り、人間的な喜びも減っていきます。状況対応や問題解決は思考停止なのです。ボーッとして思考停止していれば、確実に心身を病んで、やがて死に至ります。

 

状況思考(situational thinking)から構造思考(structural thinking)に移行するには、規律と学習が必要です。具体的に考え、実際に手足を動かし、試したり遊んだり失敗したり成功したりを繰り返し、現実の決断と行動から成果を上げ、失敗から学び、学びをまた成果につなげていきます。

 

世の中の多くの人たちは何となく状況に反応して行動しています。そこで必要な問いは「どんな結果を創り出したいのか」などという目的志向の問いが自然には浮かぶことはありません。意図的に問いを選ばなければならないのです。

 

そして常に規律を実践し、学習し、体験を積み重ねるうちに、やがて習い性となり、創り出す思考・構造思考が当たり前になります。不自然だった思考と行動が、新たに学んだ自然な習慣となるのです。

 

あなたは今日どんな結果を創り出したいのでしょうか。自問自答してみてください。

 

サンタフェ通信7月13日より

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