創り出す思考

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理想ではなく、結果を出す

「これを伝えたい、こうなってほしい、という理想はあるのですが、それは目標とする結果とは違いますか」

 

新潟国際情報大学のワークショップ実践論という授業に呼ばれ、創り出すプロセスの基本を紹介したときに一人の学生から受けた質問です。

 

創り出すプロセス(creative process)において最初の問いは、

 

「どんな結果を創り出したいのか」

 

です。

 

「どうしたらいいのか」「何が問題なのか」「何をやりたいのか」「どうやってやるのか」など、状況に対応して問題解決しようとするのが世間で横行しているやり方です。

 

ワークショップをデザインしてファシリテートする人たちも同じことをしていることが多いのです。「どうやってワークショップをやろうか」「何が問題なのか」と状況思考し、本当に創り出したい結果を必ずしも出していないのです。

 

そこでどんなワークショップでもどんなミーティングでも最初の問いを

 

「どんな結果を創り出したいのか」

 

とすることによって考えの順序が変わり、世界の見え方が変わるのです。

 

上の質問は、じゃあ創り出したい結果とはなんなのか、胸に抱く理想とは違うのか、という質問です。

 

理想と結果は似て非なるものです。

 

理想は果てしない夢のようなものです。追い求めるロマンがあるかもしれませんが、実現する結果とは違います。結果とは具体的で、リアルで、成功や失敗を測ることができるものです。ワークショップを実施したら、できたかできなかったかの成否を見ることができるものです。

 

夢を見て理想を抱くのは自由です。しかし夢や理想のレベルでは創造プロセスが発動しません。具体的にどんな結果を創り出したいのかを考えることがスタートです。

 

夢や理想に期限はない。創り出したい結果には期限をつける。それによって初めて理想が現実化し、創り出すプロセスになります。結果が出ても結果が出なくても、その新しい現実から次の創造プロセスが始まるのです。

 

サンタフェ通信12月7日より

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