このエントリーをはてなブックマークに追加

デジタル思考とアナログ思考

デジタル思考は正確で速い。アナログ思考は不正確で遅い。

 

時間をかければ正確さを高めることができると思っていることがあります。もちろんそれはある程度そうなのです。何も考えずに感覚や山勘だけで行動するより、立ち止まってきちんと考えるほうがいいに決まっています。特にそれが大切なことならなおさらです。

 

しかし自分では考えているつもりでも、アナログ思考で考えていたら、「下手の考え休むに似たり」で、実質的には思考停止になっています。「下手の考え」だったら考えないほうがマシのことすらあります。

 

昨年2018年9月にロバート・フリッツを女神山に呼んでトレーニング合宿を開いたとき、ロバートがデジタル意思決定を見せてくれました。私自身がロバートのデジタル思考を見るのは2度目で、16年ぶりのことです。それがあまりにも鮮やかだったのです。当人が何週間も何ヶ月も何年も迷い、悩んでいることを、あっという間に紐解いて明確にし、決定を下させてしまったのです。

 

これは企業の大規模投資でも同じで、何年も前から懸案だった企業買収案件に、ほんの数十分で結論を出してしまい、役員たちが「自分たちは今まで何をやっていたのだ」と言ったと言います。

 

ロバートがあまりに見事にさばくのを見て、「同じことでずっと迷っていた自分は頭が悪い人のように思えてきた」と言った人がいます。それを聞いたロバートは即座に否定して、「頭が悪いんじゃないよ。ただアナログ思考してるだけだ。アナログ思考していると誰でもそうなるんだよ。デジタル思考すれば自分が何を知っていて何を知らないか、何が大事で何を決める必要があるのかがはっきりするんだ」と答えていました。

 

本当にその通りでした。

 

私自身はロバートにデジタル思考を習う前からディベート思考を応用していました。ディベートもデジタル思考の一種です。複雑なテーマを単純に扱い、明快な結論を出します。複雑さを無視するのではなく、きちんと分析して統合するのです。しかしディベートの経験がない人であっても、デジタル思考を学んで応用することができます。そのために必要なのは、現実をできるだけ曇りのない目で見ること、自分自身に正直に自分の価値観を問うこと、たったそれだけです。あとは思考のスキルを学び、活用するだけです。

 

日々の仕事や生活場面でデジタル思考のパワーを実感しています。

 

サンタフェ通信5月17日より

トップへ戻る