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デジタル思考とアナログ思考

2002年の夏に米国バーモント州でその方法を教わった時は、半信半疑でした。どんなに難しい意思決定でも、その方法を使ったらあっという間に答えを出せるというのです。

 

そして私の当時のキャリア状況についていくつか質問したロバートは、ホワイトボードにいくつかチェックを入れると、にっこり笑って「これだ」と答えを出してしまったのです。

 

ほとんど魔法のようでした。

 

そして去年の夏、来日したロバート・フリッツは、日本でも同じことをやってくれました。ただし今度は16年前よりもずっと丁寧に、手順を追って、私が再現できるロジックとテクニックとともに教えてくれたのです。

 

その方法とは、デジタル意思決定(digital decision making)でした。

 

続いてロバートは、デジタル事業分析(digital business analysis)も伝授してくれました。あらかじめ用意したいくつかの問いに対してデジタルに答えていくだけで瞬く間にビジネス戦略の回答が得られるというのです。

 

世界中の名だたるコンサルティング会社が何週間も何ヶ月も調査と分析を繰り返した挙句に到達するかしないかという事業についての結論を、ほんの数十分の検証で明らかにし、従来のリサーチや分析では得られない戦略的洞察を生み出す方法です。

 

大小のコンサルティング会社が実施している調査や立案の仕事が全部無駄だというつもりはありません。しかし、もし彼らがデジタル思考を知らず、アナログ思考で仕事をしていたら、何十倍の時間と費用をかけてもロバートの生み出す洞察には至らないでしょう。それは間違いありません。

 

デジタル思考を学んで使えるようになると、まるで急に頭の回転がよくなったかのごとく素早い判断ができるようになります。これは頭の質が突然変わったのではなく、スピードと正確さをもたらす道具を手に入れただけです。ポンコツの車から高級なスポーツカーに乗り換えたような、いや、それ以上の変化です。

 

もちろん、新しい道具を使いこなすにはテクニックも必要です。デジタル思考は魔法の杖ではありません。道具を使うための知識や技術も身につけなくてはなりません。

 

2019年7月のSTARクラブセミナーでは、ロバート・フリッツ監修のデジタル思考入門ワークショップを開催します。事前の予備知識は不要ですが、構造力学と創り出すプロセスについて知っている人は、ロバートの芸術のエッセンスがデジタル思考に宿っていることに気づくでしょう(興味がある人は「自意識と創り出す思考」などのロバートの著作をお読みになってください)。

 

悩みや迷いに費やす時間があったら、スピードと正確さを高める新しいツールを習得したほうがいい。そして自分にとって本当に大切なことに時間を使うほうがいい。そう思いませんか。

 

サンタフェ通信6月14日より

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