多芸に通ずる者は一芸に秀でる | 田村洋一 | サンタフェ通信

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多芸に通ずる者は一芸に秀でる

 

 「一芸に秀でた者は多芸に通ず」という格言がありますが、これは「多芸に通じていることによって、ようやく本当に一芸に秀でることになるのだ」と裏返して受け取った方がいいような気がします。

 

 たとえば、イチロー選手が一流の野球選手だからと言って彼の人生哲学が優れているとは限りません。高名な評論家が卓越した言説を唱えていたからと言って人として立派なわけではありません(むしろ逆のことこそ多いでしょ?)。

 

 もっと人間を限定的に捉えて見限った方がいいのです。

 

 私の学校の先輩に物凄く頭がよくてアイデアマンで親切で いい人がいます。ベストセラー作品をたくさん書いていて、多くの人に優れた影響を与えています。でも、それはただそれだけのことで、別の面では普通の人以下のだらしない部分があって、物凄く無責任でちゃらんぽらんな人です。

 

 凄い才能があるからといって立派な人というわけではないのです。

 

 もちろん立派な人じゃないからといって酷い人間だというわけでもありません。

 

 立派な社長だからといって立派な人間とは限らない。立派な人間だからといって立派な社長になれるとは限らない。

 

 もっと現実的に人間一人ひとりを見るべきです。

 

 あんまり他人に期待しすぎない方がいいのです。

 

 

サンタフェ通信4月18日号より一部抜粋しています。


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