クリスマスの七面鳥 | 田村洋一 | サンタフェ通信

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クリスマスの七面鳥

 

 「成功している人を調べたら共通点はこれだった」
 「幸せな人たちを調べたら共通点はこれだった」
 「お金持ちを調べたら共通点はこれだった」

 

 と言って成功の法則や幸福の法則やビジネスの法則などを言い立てる人たちがたくさんいます。

 

 言うまでもなく、大間違いです。

 

 そういう「法則」を言い立てるなら、その共通点を持った人たちが「成功している」「幸せ」「お金持ち」なのかを検証しなくてはなりません。

 

 もう少しだけ応用した問題に、

 

 「プロ野球では、バントしたときよりもヒッティングしたときのほうが得点率が高かった」というデータから「プロ野球ではバントせずにヒッティングしたほうがいいのだ」

 

 と推論してしまうという、大間違いがあります(明らかに大きく間違っているのですが、もしわからない人がいたら聞いてくれたら解説します)。

 

 ある事象をたくさん目撃したからと言って次の事象がそうなる確率が高まるわけではないのです。

 

 この帰納の誤謬については前にも紹介しました。

 

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七面鳥が毎日9時に餌を与えられていた。暖かい日にも
寒い日にも雨の日にも晴れの日にも9時だと観察された。

 

この七面鳥はついにそれを一般化して、餌は9時になると
出てくるという法則を確立した。

 

クリスマスの前日、9時が近くなったとき、七面鳥は餌が
出てくると思い喜んだが、餌を与えられることはなく、
かわりに首を切られてしまった。

 

(ラッセル作と言われる。http://ja.wikipedia.org/wiki/帰納 )
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クリスマスの七面鳥にならぬよう、誤った一般化には気をつけたいものです。

 

サンタフェ通信11月7日号より一部抜粋しています。


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