屈辱的な失敗に学ぶ | 田村洋一 | サンタフェ通信

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屈辱的な失敗に学ぶ

 

 「成功する」というのは素晴らしい体験です。成功したビジネス。成功した学業。成功したスポーツ。成功した恋愛。成功した結婚。成功した家庭。成功に代わる幸せはありません。

 

 しかしながら成功は人を傲慢にもします。自分はこれでいいと思ってしまうのです。他人にも自分と同じ努力や才能を求め、成功パターンを繰り返そうとする。成功の罠。成功のダークサイド。成功の復讐。

 

 人には失敗が必要です。挫折が必要なのです。くじけて転んで倒れて立ち直る経験が必要です。

 

 英語でhumbling experienceという、屈辱的な経験。鼻を折られる体験。顔を潰される思い。顔から火が出る感覚。人は humbling(屈辱的)な体験を積んでhumble(謙虚)になる必要があるのです。

 

 私の体験ですが、去年はプロにあるまじき勇み足を踏み、江戸の仇を長崎で討たれる羽目になりました。それ以外にも小さな失敗をいくつもやりました。スマートで洗練されたミスなどではなく、ひとに言えないような凡ミスもやりました。それはビジネスの効率を下げ、まわりに迷惑もかけたと思います。それでも人間の修行としては必要だったのです。

 

 今年もたくさん勇み足を踏んで面白い失敗やくだらない失敗や恥ずかしい失敗を重ねて人間を磨く修行のよすがにしたいと思いました。

 

サンタフェ通信1月16日号より一部抜粋しています。


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