体験は変容の入り口に過ぎない | 田村洋一 | サンタフェ通信

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体験は変容の入り口に過ぎない

 

人はさまざまな体験をします。四六時中興味深い体験をしています。深い体験や奇妙な体験をすることもあります。

 

体験は体験だけでは学ぶことができません。体験から気づきを得て、気づきを自分の洞察に変えることから学ぶことができます。

 

体験を体験で良しとせず、気づきを言葉にしたり、ときには他者と共有したりして、言語的に明瞭な洞察を見出していく。理性に働きかけて、知恵を開発する。

 

先日のプロセスワークの勉強会で取り組んだのはそうした総合的な学びのプロセスです。

 

夢も思い出も身体感覚も、ただそれだけでは学びや成長につながらないのです。嫌な夢を見たら嫌な感じがするし、嫌な身体感覚があったなら嫌な感じがするし、嫌な出来事があったら嫌な感じが残る。それが日常体験だとするならば、プロセスワークはそうした体験の底に潜む知恵を発掘する作業とも言えるでしょう。

 

夢のワークや身体感覚のワークなど、変性意識を伴う作業をするので、言葉や理性を遠ざけているように感じる人もいると思います。確かに日常の言葉や理性は深い体験を封印していることが多々あるので、封印を解くためには非日常的な作業をするとも言えます。

 

しかし、封印を解いて体験に目覚めることだけがワークではありません。そこからが本当のワーク(仕事)のスタートとも言えます。

 

言葉と知性を発動して「この体験から何を学べるのか。何を学ぶべきなのか」と自分に問うのです。

 

 

夢は面白い。身体感覚は面白い。プロセスワークは面白い。しかし面白いだけではなく、学べる。役に立つ。成長できる。変容する。

 

体験は変容や成長の入り口に過ぎないのです。

 

今週末は久しぶりにアメリカからスティーブン・スクートヴォーダー博士(プロセスワーク研究所元所長)が来日して、2日間のワークショップをやります。たのしみです。

 

サンタフェ通信3月13日号より一部抜粋しています。


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