優れた倫理体系の持つ意味について | 田村洋一

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優れた倫理体系の持つ意味について

 

 倫理や道徳を「守るのが難しい規則」の類と考える人が多いようです。

 

 守るのが大変だからこそ大変ありがたい掟、みたいな。

 

 これはむしろ逆なのです。

 

 倫理や道徳の体系は、それを知って実践することによって、生きることを助ける、もっと言うなら、立派に生きることを助けるものなのです。

 

 拠って立つ倫理体系を持たない者は、いざという時に迷い、うろたえ、幻惑されて道を誤りやすい。

 

 合理的で首尾一貫した揺るぎない倫理体系を持っていると、非常事態に直面しても無闇に迷うことなく、自らの価値観に則って確信のある選択を行うことができます。

 

 これは、何というか、その、すっきりした感じです。

 

 すっきり生きる。

 

 シンプル。

 

 人生は私たちが平時に思っているよりもずっと複雑です。

 

 いろんな想定外の出来事が起こります。

 

 計画や期待と異なる非常時にあっても心を乱さずにすっきりと明快な立ち居振る舞いができること。

 

 優れた倫理体系はそのためにあると言っていいでしょう。

 

 

 

サンタフェ通信10月17日号より一部抜粋しています。


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