戦うほどに仲良くなる | 田村洋一 | サンタフェ通信

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戦うほどに仲良くなる

 

STARクラブディベート道場では、来月5日に七夕杯と称してディベートコンテストを開催します。トピックは日本の移民規制の緩和です。

 

七夕杯コンテストには、ディベートを始めたばかりの社会人たちが出場します。二年目や三年目の人も参加します。職業もバックグラウンドも、いろんな人たちが参加します。

 

ディベートにおいては年齢や性別は関係ありません。社会的立場や専門性や所属組織等も関係ありません。老若男女問わず、声の大きい人も小さい人も、身体の大きい人も小さい人も、入り混じって自由自在に議論を戦わせます。

 

何となくスポーツ大会と似ています。敵同士になって戦った相手は、ひとたび試合が終わったらノーサイド、戦い合った仲間として戦う前よりも仲良くなります。

 

これは当たり前のようで、いつも興味深い現象です。

 

スポーツの試合も、ディベートの試合も、別に相手が憎くて戦うわけではありません。スポーツマンシップ、ディベート精神は敵対する相手への最大のリスペクトを要します。

 

相手が何をしようと、それが明白なルール違反や倫理違反でもない限り、全て丸ごと受け入れて闘います。

 

正々堂々と闘うのです。

 

「闘う」という行為は昨今の日本では流行らないかもしれません。誰もがおとなしく紳士的に振る舞うほうがクールだと見なされます。

 

ディベートの試合においては、遠慮会釈なく敵を攻撃し、「句読点しか残らない」と言われるほど徹底的に木っ端微塵に相手をやっつけたとしても、それは単にゲームの一部でしかありません。

 

そして試合終了し、互いに祝福し、平和と友愛を謳歌するのです。

 

ディベートの結果として得られた知的体力は大いなるボーナスです。

 

今年も七夕杯が愉しみです。

 

 

サンタフェ通信6月26日号より一部抜粋しています。


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